ヘアドネーションの31cmはどのくらい?詳しく知りたい人に向けて解説

「ヘアドネーションをやってみたいけどやり方がわからない」「31cmってどのくらい伸ばせばいいのかな?」とお客様からたくさん質問を頂きます。

今回はヘアドネーションについてと、やり方なども詳しく解説していきますね。

ヘアドネーションをした後の髪型をよく考えることも大切ですよ。

最近ではメディアで取り上げられることも増え、たくさんの方がヘアドネーションに参加するようになりました。

しかしながら、ウィックひとつ作るのに、20人~50人分の髪が必要だそうで、まだまだ必要とされているのが現状です。

実際に私も過去に3回ほど31cm以上寄付した経験があります。

4年に1回のペースでしたね。「伸ばしまくってバッサリ切る」、というのがとてもすっきりした気持ちになりますよ!

ヘアドネーションを検討している方が、知っておくべきことをぎゅっとまとめてありますので参考にしてくださいね!

目次

ヘアドネーションとは?

ヘアドネーションとは、病気や怪我などで髪を失った人々に向けて、寄付された髪の毛を使ってウィッグ(かつら)を作るための活動です

この活動に参加する人は、自分の髪の毛を通常31cm以上まで伸ばし、カットして寄付をします。

ヘアドネーションによって作られるウィッグは、小児がんや自己免疫疾患などで髪を失った子供たちのために無償で提供されています

ヘアドネーションは社会貢献の一環としてメディアにも出る事も多く、広く認知されるようになり、参加者も増えてきましたね。

31cm必要な理由も解説しますね

寄付をするのに31cm必要な理由

ヘアドネーションで寄付する際に31センチ以上の髪の長さが必要とされる理由は、フルウィッグを作るために十分な長さが必要だからです。

31cm未満で出来るウィッグは、頭頂部に植毛をしないウィッグで、常に帽子をかぶって使用するインナーウィッグと呼ばれるものだそうです。

ウィッグを作る時は、1本の髪を半分にして植え付けます。つまり、31cm長さがあれば、約15㎝のウィッグができます。

15センチのウィッグですと多くが男の子用のショートのウィッグです。

ウィッグを申し込んでいる子供は女の子が9割だそうです。女の子はセミロングやロングのウィッグを多く希望しています。

ロングヘアのウィッグ作るのには、40cmや50cm以上といった長さの髪を折り返し、31cmの髪の毛と取り混ぜながらウィッグを作ります。

1台のフルウィッグを作るためには、約30人分の髪の毛が使われるそうです。

頑張れるのであればなるべく長めの毛束を寄付して頂けると喜ばれます。

カラーやパーマをしていても寄付できる

ヘアドネーションでは、カラーやパーマをしている髪でも寄付ができる場合があります。

ただ、団体によって受け入れ条件が異なるため、事前に確認が必要です。

全体的に、カラーやパーマが施されていても、髪の状態が良好であれば寄付が可能です。

しかし、ブリーチをした髪や強いダメージがある髪は受け入れが難しい場合があるので、寄付する前に団体のガイドラインを確認するようにしましょう。

ヘアドネーションを主催している主な団体

ヘアドネーションを主催している主な団体は3つあります。

  • NPO法人 Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)
  • NPO法人HERO
  • 株式会社グローウィング つな髪プロジェクト

NPO法人 Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)

JHD&C(Japan Hair Donation & Charity)は、日本で最も有名なヘアドネーション団体の一つです。

病気や事故などで髪を失った子供たちに医療用ウィッグを無償で提供するために設立されました。

そして日本国内で唯一、完全無料でフルオーダーメイドの医療用ウィッグを提供するNPO法人として知られています。

31cm以上の髪を寄付することができ、カラーやパーマ、ブリーチをかけていても大丈夫です。

また、くせ毛や白髪でも問題ありませんし、多少のダメージヘアでも受け付けています。

ウィッグの製作には費用がかかるので、JHD&Cでは髪の寄付だけでなく、金銭的な寄付も受け付けています。

寄付金はウィッグの製作費用や、運営費にあてられているので、髪を寄付できなくてもできる事はありますね。

NPO法人HERO

NPO法人HEROは、先天性の疾患・不慮の事故などさまざまな理由でウィッグを必要としている18歳以下の子どもを対象に、人毛を使ったナチュラルなオリジナルウィッグを作ってプレゼントしています。

ひっぱってちぎれてしまうくらいのダメージ毛を除いて、パーマやカラー、ブリーチ毛でも寄付する事ができます。

寄付するには31cm以上の髪が必要です。

株式会社グローウィング つな髪プロジェクト

つな髪株式会社アデランスが運営するプロジェクトで、寄付された髪は、医療用ウィッグとして子供たちに提供されます。

ウィッグの専門会社であるため医療用ウィッグに関するノウハウがあり、全部で5種類の医療用ウィッグを提供しています。

15cm以上の長さから受け付けているのも特徴です。(もちろん31cm以上でもOK)

ただし、2019年10月21にちから15cm以上31cm未満の髪は受付を一時休止しており、再開は未定となっています。

ヘアドネーションの31センチは伸びるのに何年かかる?

31センチの髪の長さを伸ばすのにかかる期間は、個人の髪の成長速度によって異なります。

一般的に、髪は1ヶ月に約1センチ程度伸びると言われていますので、この成長速度を基に計算すると:31センチの髪が伸びるのにかかる時間は約31ヶ月、つまり約2年半となります。

ただ、髪の成長速度は、年齢、遺伝、栄養状態、健康状態などの影響を受けるため、これよりも短くなることもあれば、長くなることもありますね。

私の場合はカットした後にショートにしたくなかったのと、40㎝くらいは寄付したかったので、3年位かけて伸ばしました。

ヘアドネーションの31センチの簡単な測り方

ヘアドネーション用の31センチの髪を簡単に測る方法を紹介しますね!

  • メジャーを使う方法
  • A4用紙を使う方法

メジャーを使う方法

ソフトメジャー(洋裁用メジャー)または30cm以上の定規を用意しましょう。

髪を伸ばした状態で、31cmの地点を測ります

目安としては、首の付け根の部分より+5cm余分に長さをとってから地面にむかって垂直に測ります。

ポイントは髪をひっぱらないようにすることです!そして希望するヘアスタイルの5cmは多めにみるようにしましょう。

カットをしたあと、くせがでたりすると、極端に短くなってしまう事があります。

少しゆとりを持って伸ばされるといいでしょう!

A4用紙を使う方法

A4用紙の縦の長さは29.7cmですので、およそ30cmです。

定規が家にない、という方はA4サイズの紙などを使ってはかってみてくださいね!

実際にヘアドネーションをした感想

私は今までに3回ヘアドネーションをしました。

どちらかというとロングが好きでしたので、伸ばすことには何も抵抗がありませんでした。

40cmくらい切ってボブくらいのところまで伸びたらヘアドネーションをしていました。

感想はというと...めちゃくちゃ爽快!!!

毛先は生き返るし頭軽いし、ちょっと若返る気持ちになれますよ!

病気などによって髪が抜けてしまった子供たちに、周りを気にしないでのびのびと学校に通えるように、医療用ウィッグを無償提供している団体があると知ってから、自分も協力したいという気持ちでした。

自分も参加することができてよかったなと思いました。

ひとりでも多くの子供たちの笑顔が増える事を願っています。

まとめ

今回はヘアドネーションの31cmがどのくらいなのかについて解説していきました。

31cmを伸ばすのは時間も根気も必要です。

美容師としては、伸びていく過程も楽しんで、ヘアドネーションした後のヘアスタイルも楽しんでほしいなと思っています。

ヘアドネーションについて、ひとりでも多くの人に興味を持っていただけたら嬉しいなと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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