訪問美容の料金の相場は?トラブルを起こさない為に知っておくべきこと
訪問美容とは、美容師が自宅や施設に出向いて美容サービスを提供することです。
最近では需要が高まり、訪問美容を始める美容師も増えてきました。
訪問美容を始めるにあたって料金設定はいくらにしたらいいのか、資格はいるのか、などの悩みもたくさんでてくるかと思います。
そこで今回は訪問美容を始めるにあたって知っておくべきことをまとめてみましたので参考にしてくださいね。
訪問美容の料金の相場は?
訪問美容の料金は地域や提供されるサービスの内容によって異なりますが、一般的な相場をまとめてみました。
カットのみ
料金: 3,000円〜5,000円
カット+シャンプー
料金: 4,000円〜6,000円
カット+カラー
料金: 6,000円〜10,000円
カット+パーマ
料金: 7,000円〜12,000円
ヘアセットやヘアアレンジ
料金: 3,000円〜5,000円
出張料金
料金: 1,000円〜3,000円(距離や場所によって異なる)
また、訪問美容は在宅に出張に行く場合と、施設などに行く場合でも料金が異なる事が多いです。
施設などの場合は一か所でたくさんカットができるので、在宅よりも金額を低くしています。
料金設定は安くしすぎると採算がとれなくなり、自分を苦しめることになります。
自分の目標の収入と出勤日数を逆算して料金を決めていくといいでしょう。
訪問美容は介護保険が適用される?
訪問美容は、通常の美容サービスとは異なり、自宅や施設で美容サービスを提供するものです。
訪問美容に介護保険が適用されるかどうかは、地域やサービス内容によって異なる場合があります。
基本的に、介護保険は介護サービスに対して適用されるもので、美容サービス自体は対象外なのです。ただし、一部の地域では、要介護者の生活の質を向上させる目的で訪問美容が介護保険の対象となる場合があります。
具体的には、自治体によっては訪問美容サービスを介護保険の「特定事業所加算」の一環として提供することが認められている場合があります。
訪問美容が介護保険の適用を受けるかどうかについては、以下の点を確認しましょう
- 地域の自治体の政策:各自治体の介護サービスに関する方針やプログラムによって異なりますので、自治体の福祉課などに問い合わせて確認することが大切です。
- ケアマネージャーとの相談:担当のケアマネージャーに相談することで、具体的なサービス内容や介護保険の適用範囲についての詳細な情報を知る事ができます
訪問美容が介護保険の対象となるかどうかを確認するためには、自治体やケアマネージャーに問い合わせましょう。
訪問容を始めるには資格は必要?
訪問美容を始めるためには、基本的に美容師免許が必要です。
美容師免許は、美容師法に基づき、厚生労働省が認定する国家資格です。
訪問美容は通常の美容業務と同様に、美容師としての技術と知識が求められるため、以下の資格や条件が必要です。
美容師免許
美容師免許は、美容専門学校を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。
その他の条件や推奨される資格
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
- 訪問美容の対象となる顧客には高齢者や身体障害者が多いため、介護の基本的な知識や技術を持っていると役立ちます。
- 介護職員初任者研修は、介護の基礎知識を学ぶための資格で、訪問美容を行う上での信頼性が高まります。
高齢者や障害者の対応経験
- 訪問美容を行う際には、特別なニーズを持つ顧客に対応する能力が求められます。
- 高齢者施設や介護施設での勤務経験があると、訪問美容の仕事に生かすことができます。
その他のポイント
- 訪問用の設備と道具
- 訪問美容では、自宅や施設に出向くため、持ち運びができる美容道具や設備が必要です。
- シャンプー台や椅子、鏡、カット道具など、必要な道具を準備することが重要です。
- ビジネスライセンス
- 訪問美容をビジネスとして始める場合、適切なビジネスライセンスを取得し、地域の規制を遵守する必要があります。
色々と説明しましたが、試しに始めてみたいという美容師は、国家試験に受かっていれば始められるという事です。
訪問美容でよくあるトラブル
訪問美容でよくあるトラブルは、お客様とのコミュニケーション不足やサービス提供時の環境問題などが挙げられます。
以下に具体的なトラブルとその対策を解説します。
1. コミュニケーション不足
トラブル内容:
- お客様の要望が十分に伝わらない
- 期待していた仕上がりと異なる結果になる
対策:
- 事前に十分なカウンセリングを行い、具体的な要望を確認する
- サービス提供中も適宜確認しながら進める
- 写真や参考資料を使用して、イメージの共有を図る
2. 環境の問題
トラブル内容:
- 照明が不十分で作業がしにくい
- 作業スペースが狭い
- 必要な設備が不足している
対策:
- 事前に訪問先の環境を確認し、必要な道具や設備を持参する
- 照明やスペースの確保について、訪問前に顧客にアドバイスを提供する
- ポータブルな道具や設備を用意し、どんな環境でも対応できるようにする
3. 予約やスケジュールのトラブル
トラブル内容:
- 予約のダブルブッキング
- 訪問時間の遅延や変更
対策:
- 予約管理システムを利用し、スケジュールを適切に管理する
- 交通状況や予期せぬ遅延に備えて、余裕を持ったスケジュールを組む
- 遅延や変更が発生した場合、速やかに顧客に連絡し、代替案を提案する
4. 衛生面の問題
トラブル内容:
- 道具の消毒や衛生管理が不十分
- 顧客の健康状態に対応できない
対策:
- 道具や設備の消毒を徹底し、衛生管理を強化する
- 顧客の健康状態やアレルギーなどを事前に確認し、適切に対応する
- 必要に応じて、衛生に関するガイドラインを遵守する
5. 支払いトラブル
トラブル内容:
- 支払い方法に関する誤解
- 支払い遅延や未払い
対策:
- 事前に支払い方法や料金について明確に説明し、合意を得る
- 現金やカード、電子マネーなど、多様な支払い方法を用意する
- 支払い遅延や未払いが発生した場合、適切なフォローアップを行う
実際の現場では思いもよらないハプニングが起きます。そういった時に柔軟な対応ができるように十分な対応策を考えしっかりと準備しておきましょう。
まとめ
訪問美容はサロンワークとは違った楽しさがあります。
美容室のように整った環境で施術もできないですし、車いすの方などのカットは体勢もきついです。
それでも「ありがとう、嬉しいわ」と喜んでいただけると、サロンワークとはまた違ったやりがいがあります。
これから訪問美容はどんどんと需要が高まるといわれています。
思い切って一歩踏み出してみてはいかかですか?
最後まで読んでくださりありがとうございました!