「職業訓練に行こうと考えているけど実際どうなの?」「行っても意味がないという人もいるけど実際どうなの?」と悩んでいる人いませんか?
実際には「職業訓練に行って本当に良かった」という人もいれば「行って後悔した」という人もいます。
実は私も、美容師をやめて転職しよう!と思っていた時期があったんですよ。
そこで、長く働いていた美容室の正社員をやめて、パートに変えてフルではなく、働く日数を減らしました。
同じ所で働いていても一旦退職となるので失業手当の支給資格がもらえたのです。
さっそくハローワークに行き、転職のことを相談すると職業訓練を紹介されました。
私の場合は、「給付金をもらいながらしかも無料で、交通費まで払ってくれて学校に通えるなんて、最高すぎん?」の考えで通う事にしたのです。
行って思ったことは、就職にはつけなかったし、授業になかなかついていけず、「行っても意味がなかったな」と思いました。
しかし、負けず嫌いな私は一緒に授業を受けていた人達に負けているのが悔しくて独学でまた勉強を始めて、結局美容師は続ける事にして、ライターという仕事の幅を増やしながら働けるようになり現在に至ります。
結果就職には転職のやる気スイッチをおしてくれるきっかけ作りにはなったかなと思いました!
今回は私の経験談を踏まえ職業訓練について詳しく解説していきます。
職業訓練とは?後悔する前に知っておこう
職業訓練とは、国や地方自治体が提供する、再就職やキャリアアップを支援するための教育・訓練プログラムの事です。
主に失業中の方や、新たな職業の転職に挑戦したいと考えている方を対象にしており、無料または低コストで受講できる点が特徴です。
主にハローワークが窓口となり、訓練内容の説明や申込みのサポートを行っています。
職業訓練は、雇用保険(失業手当)に入っているか、入っていなかったかで、種類が2つに分かれています。
それぞれ詳しく解説していきますね!
公共職業訓練
公共職業訓練は幅広い分野のコースがあり、実践的なスキルを学ぶことができます。
公共職業訓練を受けるにはいくつかの条件をクリアした人が対象者となります。
- 失業保険の給付期間が3分の1以上残っている事
- 過去1年間で対抗処分を受けていない人
- 以前に公共職業訓練を受けていて、終了から1年以上経過している事
- 職業訓練が必要とハローワークから言われている人
申し込む場合は最寄りのハローワークに相談に行きましょう。適切なアドバイスがくれますよ!
求職者支援訓練
求職者支援訓練とは、雇用保険を受給できない求職者(主に主婦、フリーター、ニートなど)がスキルを習得して、就職を支援するための訓練です。
訓練期間中は、一定の条件を満たすと「職業訓練受講手当」が支給されます。
求職者支援訓練を受けるには以下条件をクリアした人が対象者となります。
- ハローワークで求職の申し込みができている事
- 雇用保険に加入していない
- 働く気持ちと能力があり、ハローワークから職業訓練が必要と認められている人
月額10万円の職業訓練受講手当をもらうには以下の条件が必要です。
- 本人の収入が月に8万円以下である事
- 世帯全体の収入が月30万円以下である事
- 現在住んでいる所以外に建物や土地を所有していない事
- 訓練実施日に全て出席している事
- 世帯の中に給付金を受けて訓練を受けている人がいない事
- 過去3年間以内で不正行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない事
- 過去6年以内に職業訓練受講給付金を受けたことがない事
結構厳しい条件ですが、反対に全てクリアしている人は魅力的な訓練ですね!
職業訓練は行かない方が良いと言われる理由
職業訓練には行かない方が良いと言われている理由以下にまとめてみました。
- 就職に結びつかない場合がある
- 家計が苦しくなっていく
- 学習内容やレベルが合わない場合がある
- 訓練の質や内容にばらつきがある場合がある
- 拘束時間が長い
就職に結びつかない場合がある
一部の職業訓練は、特定の業界や職種で求められるスキルを教えてくれますが、それが必ずしも就職に直結するとは限りません。
就職する為には、自分でも就職活動をしっかりする必要があります。
実際に私も他の転職サイトもチェックしながら学校に通いつつ就職活動をしていました。
それでも転職はできず、あの時は結構落ち込みました
職業訓練に行っても就職できる確率は50%前後で、年々減少傾向にあります。
スキルを身につけるために通うのはいいですが、必ず就職できるとは思わない方がいいですね。
家計が苦しくなる
手当がもらいながら訓練をうけることはできますが、実際には在職中の給与よりも少ない額ですので、当然、生活は苦しくなっていきます。
「働かなくてもお金がもらえる」と思う方もいるかもしれませんが、実際には早く就職して就職祝い金をもらえる方がいい場合もありますね。
特に長期感にわたる訓練の場合は、経済的な負担も大きくなってしまいます。
学習内容やレベルが合わない場合がある
授業の内容が、簡単すぎたり、逆に難しすぎたりすると自分の学びたい部分からずれてしまう場合があります。
私の場合は、初級~中級者むけの学校を選びましたが、全くついていけず苦痛の日々を送りました。
しっかりリサーチした上で行ったつもりだったのですが、授業内容をより詳しくリサーチしておく必要がありました。
また、人気の学校は行ける倍率も高くなってくるので、必ずしも自分が希望の学校に入れるとは限らないのです。
訓練の質や授業内容にばらつきがある
適当に選んでしまうと、職業訓練のプログラムによっては、質が低い場合や、最新の業界動向に対応していない場合があります。
このような訓練を受けたとしても、効果的にスキルアップができないため、結果的に時間を無駄にしてしまう可能性があります。
拘束時間が長い
職業訓練に通う事で、とても忙しくなります。
私も実際に経験しましたが、高校の授業を受けている感じでした。
9時にスタートして、4時前頃に終わる、という感じで、学生に戻った気持ちになりましたよ。
ズームでの授業もありましたが、カメラはオンにしないといけない決まりがありまでぃたし、逃げ場がない感じでした。
しかし、学割がきくなどメリットもありましたよ♪
職業訓練に行くのをおすすめできる人
以下は職業訓練に行くのをおすすめできる人です。
- 未経験の分野に基礎から学びたい人
- お金をかけないで学びたい人
- 資格取得を目指す人
- リタイヤ後の再就職のシニア世代
未経験の分野に基礎から学びたい人
未経験の分野に基礎から学びたい方にとって、職業訓練はとてもおすすめです。
学校ですので丁寧に教えてくれますし、分からない事もどんどん聞く事ができます。
未経験の転職は経歴がないと不利ですが、学校でしっかり学んできたという意欲があれば優位になることもあります。
また、現在の仕事に満足しているけど、新たにスキルアップをしたい!という方にもおすすめです。
お金をかけないで学びたい人
職業訓練はお金をかけないでスキルを学びたい人にとってはとてもありがたいですよね。
しかも、職業訓練を受けている間は、月10万円の職業訓練給付金か、失業手当をもらいながら学校に通うことができます。
私の場合は教科書代が2,000円ほどかかりました
資格取得を目指す人
特定の資格が必要な職業に就きたいけど、資格を持っていない、またはその資格を取得するための準備をしたい人には職業訓練はおすすめです。
民間の企業ですとお金がかかりますが、職業訓練ではお金をかけずに学べます。
資格取得を目指すコースでは、試験対策や実務に役立つスキルを学べるので、資格取得後にスムーズに職業に就くことができます。
たとえば、介護福祉士や簿記などは、資格が求められる分野では非常に有効です。
リタイヤ後の再就職のシニア世代
定年退職後も働きたいと考えているけど、新しい仕事に必要なスキルや知識が不足している人にもおすすめです。
シニア向けの職業訓練コースでは、これまでの経験を活かしつつ、新しい職業に必要なスキルを学べるために再就職の可能性を広げることができます。
職業訓練に行かない方がいい人
職業訓練に行かない方がいい人も以下にまとめてみました。
- すぐに就職したいと思っている人
- やりたい仕事が決まっていない人
- 日中忙しくて通えない人
- 既に必要なスキルや資格を持っている人
すぐに就職したいと思っている人
できるだけ早く就職したいと考えていて、時間をかけて訓練を受ける余裕がない人は職業訓練はやめておいたほうがいいでしょう。
職業訓練は数ヶ月から1年程度の時間がかかる場合があり、その期間中は収入が得られないこともあります。
短期間での就職を目指す場合は直接就職活動を行う方がいいでしょう。
やりたい仕事が決まっていない人
将来やりたい仕事が決まっていない人にはおすすめはできません。
なんとなくで通うようになると、「なんか違った」、「授業についていけない」となってしまい、モチベーションも下がり苦痛になってしまうこともあります。
職業訓練校を途中退校してしまうと、退校後1年間は新たな訓練を受けられないので、あいまいな気持ちで学校に入るのはやめた方がいいでしょう。
日中に忙しくて通えない人
職業訓練は基本的には平日朝9時から17時頃までは拘束されるので、子育てや介護があり忙しい人は通うのが難しいでしょう。
学校によっては週に2~3回の所もありますし、オンラインでやっているところもあります。
また、自宅のパソコンから受講できるeラーニング型の職業訓練もおすすめです。
既に必要なスキルや資格を持っている人
目指している職業に必要なスキルや資格を既に持っていて、それを活かしてすぐに就職活動を行うことが可能な人は職業訓練に行く必要はないのです。
すでに十分なスキルや資格を持っている場合は訓練を受けるよりも、直接就職活動を行った方が早く仕事に就ける可能性が高いでしょう。
職業訓練に時間を費やすよりも、実務経験を積む方が有利になることがあります。
私が実際に職業訓練に行った際に感じたこと
私はウェブマーケティング・ウェブライティングの学校に行きました。美容師から無謀にもウェブの世界に入りたかったのです。
美容師しかしてこなかった私は、「マーケティングとは何だ?」の状態でしたので、授業にはついていけず苦痛の日々でした。
しかも短期コースを選んだので、授業のスピードにもついていけませんでした。
そんな中、質問をしまくっている人達が数名いました。
私は質問の意味すら理解できないままでした
「これはまずい」「やると決めたからには頑張ろう」と思い、学校が終了してからは独学で勉強して、1年ほどしてようやく1文字2円のブログの仕事をとることができました。
私にとって職業訓練は、就職はできなかったですが、やる気を引き起こすきっかけ作りになってくれました。
まとめ
今回は職業訓練には行かない方がいいのか、について解説していきました!
職業訓練は、将来やりたい事が明確で、お金をかけずに学びたい人にとってはとてもいい学びのチャンスです。
ただ、あいまいな気持ちのまま通うとなると、就職もできず後悔することもあるかも知れません。
職業訓練を検討している方は、しっかりとリサーチをしていきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!